高級車と言えばトヨタのヴェルファイア、というイメージが強いですが実は不具合が多いという報告があったりします。

今回はリコールの原因となった不具合についてのご紹介です。

また、電動パーキングシステムの不具合情報や、20系・30系の不具合情報についてもお話しします。

ヴェルファイアのリコール原因となった不具合について

引用:https://www.digimonostation.jp/0000132713/

トヨタの最高級ミニバンはアルファードですが、そのデザインを若者向けにしたヴェルファイアは兄弟車という位置づけになっており、基本的な構造は同一となっています。

そのアルファードとヴェルファイアは今年の5月に1度リコールを行っています

リコールと聞くと、深刻な不具合があってその緊急対応といいうイメージを持つ方もあるかもしれませんが、実際はそうではありません。

ニュースなどで車のリコールが報じられる場合は、それだけ危険性や緊急度が高い案件のため、ユーザーへの周知の一環としてメディアでも扱われますが、緊急性の低い原因でもリコールは割と頻繁に行われています。

最高級車といえど、リコールが絶対に起こらないわけではありません。

5月のアルファードとベルファイアのリコールの原因は、電動パーキングブレーキの不具合でした。

引用:https://engcar.jp/guide/g-006/

ブレーキを制御するコンピュータの電源回路異常を検出するプログラムに不具合があり、アイドリングストップから再始動する際の電源低下時にブレーキが作動しないおそれがある、というものでした。

対象となる台数は3万五千台で、人気車種であることを考えると割と少ないほうといえるでしょう。

不具合は24件市場から報告がなされましたが、それが原因となる事故やけが人の発生はありませんでした。

しかし、放置はできない内容のため、メーカーがプログラムの更新を無償で行うことを申し出たというものです。

もちろんリコールなど発生しないにこしたことはありませんが、この車種についてはこれ以外のリコール報告はなく、品質は非常に高いことに変わりはありません。

むしろ、わずかな件数の不具合にも迅速にメーカーが対応していることは、それだけ厳しいチェックがされているということでもあり、トヨタというメーカーの信頼性も含め、品質に不安を感じる必要はないでしょう。

米国のJ.D.パワー社は毎年ユーザーから各車種の故障件数を聞き取り調査を行っていますが、トヨタ者は最も報告された故障件数が少なく、高品質であるというイメージを裏付けているといえるでしょう。

ヴェルファイアの電動パーキングシステムの不具合情報

引用:https://iketel.xyz/vellfire_exterior

トヨタの人気のミニバンであるヴェルファイアが2018年5月23日に電動パーキングブレーキのシステムに不具合があることがわかりリコールとなりました。

電動パーキングブレーキというのは、車を停車させるときに使用する従来のサイドブレーキに代わって登場した最新式のブレーキで、ボタン一つでブレーキが作動する便利な装置なのですが、その部分に不具合が生じてしまったようです。

ではどのような不具合が電動パーキングブレーキシステムに発生したのかというと、この電動パーキングシステムを制御しているコンピュータの電源回路に異常検出プログラムがあるのですが、そこに問題があってバッテリーが劣化していると、アイドリングストップの状態から車を再始動させようとしたときにおこる電圧低下を異常と判定してしまい、警告灯が点灯して電動パーキングブレーキが作動しなくなる可能性があるということのようです。

引用:https://www.kurumaerabi.com/usedcar/detail/18352-27281/

パーキングブレーキが使用できなくなるというのは困りますので、リコールの対象となっている場合は速やかに修理が必要です。

リコール対象となっているのは、2014年12月8日~2018年2月26日に製造された車で、姉妹車のアルファードも含めると約3万台あるということですので、もしディーラーから連絡が入っていない場合は、自分の車が該当しているかどうか情報を収集する必要があります。

中古車で購入した場合や引っ越した場合などは、連絡が入らない可能性があります。

ただ、電動パーキングブレーキシステムの異常は該当車すべてにみられるわけではなく、実際にはわずか24台しかなく、割合にすると0.08%ということです。

この程度でもブレーキの不具合は大きな事故につながる可能性があるので、トヨタ社としてもリコールに踏み切らざるを得なかったのでしょう。

なおアイドリングストップ機能が搭載されていなければ、このような不具合も発生しなかったわけですから、機能が増えるほど問題が出る可能性も増えるというのは残念なことです。

20系のヴェルファイアの不具合について

引用:https://toyotagazooracing.com/archive/gr/detail/67998/

20系ヴェルファイアの不具合で多いのがまずセルモーターの故障です。

バッテリーが支障なく動いていても動かない原因になることが多いです。

セルモーターの保証期間内では無料で交換してくれることもありますが、通常交換を行うとしたら4万円以上はします。

次に多い不具合が電動スライドドアのトラブルです。

ドアが開ききらない事や大きな音を立てながら開閉する物があり、原因として開閉に関わるセンサーの故障や汚れなどでドアの位置がうまく感知できないので出る故障の原因です。

センサー自体は2万円程での交換で出来ますが、ドアの開閉に関わるモーターやワイヤーも一式交換すると5万円以上します。

また、スライドドアの雨漏りもあります。

スライドする際にゴムのパッキンが潰れ、パッキンの間から水が入るためです。

酷くなると内装まで雨水が付くことがあるので注意が必要です。

工賃込みで片側のドアで15000円程で両側で30000円程です。

他にも、ボディのきしみもあります。

引用:https://vellfire.biz/nenpi.html

大きい車体に広い開口部のドアを付けているため鋼材が薄くボディー剛性が悪いのが原因なので基本的に修理は不可能です。

補強部品で補うことはできますが基本的にボディ自体が歪んでしまっているため直るということはないです。

また、車体自体をバラバラにしてスポット溶接すると良いかもしれませんが現実的ではなく金額も非常に高くなります。

また、サスペンションのショックアブソーバーの抜けもあります。

2トン程の重量をコンパクトカーと同じ構造のサスペンションで支えているため負荷がかかりやすく傷みやすいです。

早いものでは1年ほどで出る場合もありますが純正パーツで1本6500円位で交換できます。

他にもブレーキパットの摩耗が激しい事です。

2トン程の車体重量があるのでフロントのブレーキの摩耗はしやすいですが、それ以上に初期トラブルでリアも異常摩耗を起こすことがあります。

原因はブレーキを引きずっているためですが、放置しておくとブレーキ一式交換になると高額なので気づいた時点でパットを交換すると5万円程で済みます。

トヨタ・ヴェルファイア30系不具合情報

引用:https://firststyle.jp/7346

トヨタが生産するフルサイズミニバン「ヴェルファイア」は兄弟車の「アルファード」と共に人気の高い、同社のフラッグシップ車両です。

現行モデルの30系は実質2代目となるモデルで2015年にアルファードと同時期にフルモデルチェンジし、人気を二分します。

アルファードとコンポ―ネントを同一にし、フロントマスクのデザインやリアコンビネーションランプのデザインの一部が違うのみで、基本的なシステムは同様です。

フロントはアンダーバンパーにメッキデザインが採用され、2段ヘッドライトが印象的で高級感とスポーティー感を兼ね備えたデザインに仕上がっています。

ヴェルファイアを安全に安心して乗ってもらうために、メーカーはリコール等の不具合情報を開示しており、アルファードと共にヴェルファイアも該当していることを発表しています。

発表されている不具合の情報はABS(アンチロックブレーキシステム)の油圧調整装置の構成部品の形状が不適切であるため、圧入組付け時に樹脂製の異物が発生する可能性があるとのことです。

この結果、異物が油圧制御弁などに噛み込んでABSが作動した時、調圧が遅れて走行時の安定性に問題が生じる可能性があります。

引用:https://www.webcg.net/articles/-/17889

所有する車両がリコールに該当するかを確認するためには、メーカーホームページのアルファード、ヴェルファイアのリコールに関する情報からリコール等情報対象車両検索することができます。

メーカー側の改善策としては、対象となる全車両のABSの油圧調整装置を良品と交換します。

該当車種にはあらかじめ、メーカーより封書にて連絡があり、最寄りの正規ディーラー整備スポットでの交換対応にあたります。

万が一、メーカーより連絡がない場合でも、最寄りディーラーでの問い合わせや点検が可能です。

近年の車両は先進技術が複数搭載されていますが、これらを制御するシステムに問題があれば正しくシステムが作動しません。

メーカーとしては、不具合に正しく対応して、安全な車両を提供するために取り組んでいます。

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この記事を書いた人

マーサ
神奈川県出身・定年を過ぎ時間をもて余しています。ドライブには湘南・箱根エリアをTIDAで乗りまわしています。