スポーツタイプ自動車の中でも高い人気を誇るスバルのインプレッサ。
2018年に不具合によるリコールを受けたことで話題を呼んでいます。
今回は燃料ポンプの不具合でのリコールや制動装置に不具合があるインプレッサ313台の詳細、またインプレッサスポーツで起こりがちな不具合についてもご紹介します。
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インプレッサ燃料ポンプの不具合でリコール
引用:https://matome.response.jp/articles/857
2018年6月14日のスバルのインプレッサがリコールを届け出ました。
最近、スバルはリコールが続出しており、経営を圧迫する事態になっています。
インプレッサに見つかった不具合は、燃料ポンプにつながるワイヤハーネスで、使われている材質が不適切だったために、車両使用過程の動きによってコネクタ端子の接触不良に陥り、導通不良となる恐れがあるということです。
そのことによってポンプが作動せず走行中にエンジンが停止したり、始動不良が発生する恐れがあります。
この燃料ポンプの役割はガソリンを勢いよく噴射させることです。
もしこの燃料ポンプが正常に作動しなければ、燃料が適切に噴射されないわけですから、エンジンが急に止まってしまったり、うまく走り出すことができなかったりする恐れがあるわけです。
もし急にエンジンがストップしてしまったらどうなるでしょう。
道路の真ん中で立ち往生することになれば、他の車にも大変迷惑をかけますし、一歩間違えば追突事故に発展しかねません。
山の中でエンジンが止まったとしたら、考えただけでぞっとします。
引用:https://clicccar.com/2017/07/13/490313/
ディーラーに持ち込めば無料で修理をしてもらうことができます。
その際には、全車両に対して燃料ポンプのコネクタ部につながるワイヤハーネスを対策品に交換されます。
更に、燃料ポンプ側のコネクタと車両側ハーネスのコネクタを点検し、異常があった場合はポンプフランジと車両側ハーネスが交換されるとのことです。
特に問題なく走行している場合でも新品部品へと交換することで安心して運転が可能になります。
リコール対象車種は平成19年から21年までに製造されたインプレッサなので、すでに10年ほど経過した年式のかなり古い車両となりますが、該当車種を保有している場合は速やかに修理することが大切です。
また同様の不具合がレガシーでも起きており、合計20万台程度になります。
自分の乗っているインプレッサが該当するかどうかは、公式サイトから確認することができます。
不具合が多いとされるインプレッサの使用について
引用:http://kakaku.com/item/K0000286691/catalog/
インプレッサはスポーツワゴン・クーペ・セダンのカテゴリに該当する、乗用車です。
一般的な用途で使用され易いカテゴリである事から国内のみならず世界的な展開が開発当初から想定されており、日本車としてはモデルサイクルが長い事がその特徴となっています。
このインプレッサですが、初代が1992年に発売されていて流通量が多いという点は加味されなければならないものの、不具合報告の多さで知られる車種の1つされています。
エアコンの故障といった走行自体には支障ないものも含まれますが、中にはエンジン周りの問題から突然の停止可能性を否定出来ない不具合報告が含まれており、注意を払う必要があります。
幸いな事は、特に大きなトラブルに纏わるリコールが限定車に限られているという点です。
他のリコールに関しても、即座に危険を及すほどのものでは無いですし、対応後の車両であれば全く問題ありません。
引用:https://web.motormagazine.co.jp/_ct/17092658
1つ注意したいのは中古車を購入するケースで、過去の対象となっていないか、該当する場合に対応が為されたかは確認するべきです。
インプレッサの場合、こうした面も含めて経年・使用による車両の変化がダイレクトに反映され易いものと考えられます。
致命的な不具合が起きる前に、兆候が違った形で見えて来るという訳です。
裏を返せば、定期的な点検やメンテナンスをしっかり行っておけば、影響が軽微な段階で発見する事が可能で、結果的に長寿命化を図れる車種であると言えます。
愛着を持って、乗り続ける事の出来る車種であると捉えられます。
エンジン周りの問題に関しては、2011年以降の車種に関しては不具合報告の減少が見られます。
環境を意識してシートベルトを外した際に自動的にエンジンを停止する等の機能が付いた事で、結果として運用面での安全性も高まったものと考えられています。
とは言え不具合の可能性が全く消えた訳では無いので、走行中に違和感を感じたようなケースでは躊躇無く車両を安全な場所に止める事が望まれます。
制動装置に不具合がある313台のインプレッサ
引用:https://carview.yahoo.co.jp/article/testdrive/20160909-20102964-carview/
もし車を走行中にブレーキがきかなくなったらどうでしょう。
考えただけでも恐ろしいことです。
車の起こる可能性のある不具合の中でも、ブレーキの故障は最も恐ろしく、危険が伴うもの言っても過言ではないでしょう。
しかし車も機械ですから、制動装置に不具合が生じる可能性は決して少なくありません。
スバル(富士重工業)は2017年2月2日に、この制動装置に不具合があるとして新型インプレッサのリコールを国土交通省に届け出ました。
リコール対象車は2016年11月1日〜11日の10日間の間に製造された計313台のみなので大量のリコールというわけではありませんが、この313台に該当するインプレッサを所有しており、まだ修理をしていない場合は速やかに修理する必要があります。
このリコール対象となった制動装置の不具合というのは、制動倍力装置と呼ばれる部品に使用されているバキュームポンプの製造が適切ではなかったために、ポンプ内部に異物が残留しているものがあるようです。
引用:https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1024662.html
そして、この異物が潤滑用油路を塞いでしまう可能性があるとのことです。
もしそうなると潤滑不良を起こしてしまうので、ポンプ内部が破損して負圧補助機能を失ってしまうことになります。
その結果、高地等でブレーキを掛けるような場合に、通常の踏む力ではブレーキのききが悪くなってしまう恐れがあります。
またそれだけでなく、ポンプ内部の破損によって部品がエンジン内部に入ってしまうと、エンジンに大きなダメージを与える恐れもあります。
この制動装置の不具合に対する改善対策として、まず全車両でバキュームポンプの製造番号からリコールの対象車両であることを確認します。
次に該当車両であることが分かった場合は、良品と交換することになります。
ただこれまでのところ、実際に不具合が起こったり、事故は発生したりという報告はありません。
リコール対象車である場合はディーラーから連絡が入りますが、車体番号から自分で調べることもできます。
インプレッサスポーツで起こりがちな不具合
引用:https://221616.com/catalog/subaru/impreza/200706_201408/10067105/photo/1866110/
インプレッサスポーツは、SUBARUが生産・販売している乗用車で、デビューしたのは2011年のことです。
次世代型プラットフォームの「SUBARU GLOBAL PLATFORM」を最初に採用したモデルであり、安定した操舵性・強固な耐衝撃性・車内の静粛性などを備えていることが特徴です。
このために、安全性と快適性の両方において高く評価されています。
ちなみに、「スポーツ」というネーミングは日本国内限定で、海外市場ではインプレッサ5ドアとして販売されています。
なお、この様に優れた性能を備えているということから、インプレッサスポーツで報告されている不具合はヘッドライトレンズの曇りや盗難警報装置の誤作動、燃料メーターの目盛り表示が動かないなどほとんどは走行とは関係のない部分です。
さらに、これらの多くは購入してから年数が経過した後に発生しているので、経年劣化である可能性が濃厚です。
つまり、インプレッサスポーツ自体が抱えている欠陥の様なものは見当たらないということで、普通に利用した場合はある程度の期間は安全性がキープされるものとみて間違いないようです。
引用:https://www.webcg.net/articles/-/7282
ちなみに、インプレッサスポーツのオーナーによる口コミで報告されている不具合としては、フロントストラットの上部に錆が発生した・エンジンのチェーンカバーからオイルが漏れた・アクセルペダルを踏んでいるのに加速しないなどの内容のものもあります。
なお、SUBARUでは新車を購入した全てのユーザーにメーカー保証がついています。
例えば、インプレッサスポーツの不具合で多く報告されているヘッドライトレンズなどの部品に関する不具合は新車を登録してから3年間(走行距離6万㎞以内)、エンジンやブレーキといった車の走行に直接関係するような部分の場合は新車登録から5年間(走行距離10万㎞以内)であれば適用されます。
これらのサービスを利用する事により、不具合が起きた時でも安心です。