新型シエンタは、2018年10月に旧車からマイナーチェンジモデルとして発売されました。
一番のポイントとなったのは、「2列シート車」が新たにラインナップに加わったことです。
他にも新たに新機能や改良点が加わってパワーアップした新型シエンタ。
昔の車に比べるとかなり高性能になった昨今の新車ですが、中には「それ必要?」と思うハイテク機能も正直あります。
新機能はオプション価格での搭載になることが多いので、本当に必要な機能なのかを判断しなければなりません。
ミニバンの分野で売れ筋でもある新型シエンタには、どのような改良点・新機能が加わったのでしょうか?
新車で新型シエンタのご購入を検討されてる方は、必ず新機能と値段を勘案するようにしましょう。
Contents
新型シエンタに2列シート車が加わる!使い勝手は?
新型シエンタの2列シート車は、2列目シートを倒すとフルフラットになり、最大で2065㎜という長さが平面として使えるようになりました。
運転席より後ろが伸びたこともあって、様々なシーンで便利になったといえます。
後席スペースを最大限に活用できるようになったんですね。
旅が好きで車中泊をお考えの方は、後席スペースが広く取れることによって、寝泊まりするにも居心地がよくなりました。
ロングドライブで少し横たわって休憩したい場合や、仕事で長距離運転が多い方にとっても、2列シート車がラインナップに加わったことは利点です。
それ以外でも、アウトドアで荷物を多く積載したい方にも便利になりました。
デッキの高さを変えれますので、自転車は2台乗せられるスペースがありますし、冬にはスノーボードの板も十分に積載するスペースがあります。
シーズンを問わずアウトドアにも使える勝手の良さが魅力の2列シート車です。
新型シエンタに加わった新機能と改良点は?安全性能がさらに充実!
新型シエンタは衝突衝突の被害を軽減したり、衝突を未然に防ぐためのサポート機能が新たに改良点として加わりました。
これらの安全性能に関する新機能は、あるとかなり便利で危険を回避できる良い機能です。
ただし、全てが純正で備わってるわけではありませんので、本当に必要な機能かどうかを慎重に判断する必要があります。
ここでは新たに新型シエンタに加わった新機能、
- インテリジェントクリアランスソナー
- プリクラッシュセーフティ
- パノラミックビューモニター
- パワースライドドア予約ロック機能
について詳しく見ていきます。
衝突被害を軽減する機能「インテリジェントクリアランスソナー」
衝突時の被害を軽減してくれる「インテリジェントクリアランスソナー」が新機能として搭載されました。
アクセルの踏みすぎやブレーキとの踏み間違いで万が一衝突した場合にショックを軽減します。
「自動ブレーキシステム」といったらわかりやすいかもしれません。
新型シエンタには8つのソナーが搭載されていて、このソナーが静止物を感知します。
モニターへの表示とブザーで運転手に静止物への接近を知らせてくれます。
車庫入れやお店の駐車場などで物が見えにくいときや、夜間の暗い時間帯に重宝しそうです。
車庫入れに自信がない方や駐車スペースが狭いときにも安心ですね。
自動的にブレーキがかかると言っても、完全に止まることを約束してくれるものではありませんので、あくまでも補助的な機能としてお考えください。
歩行者を検知する新機能「プリクラッシュセーフティ」
新型シエンタには車だけでなく歩行者も検知するシステムが新機能として加わりました。
これはトヨタ車の安全機能パッケージである「Toyota Safety Sense」の1つの機能で、「プリクラッシュセーフティ」と呼びます。
搭載されている検知センサーにはレーザーレーダーと単眼カメラ方式が併用されています。
プリクラッシュセーフティは低速域・高速域の両方で作動し、2種類のセンサーが障害物や歩行者を検知します。
衝突の可能性がある場合にはディスプレイ表示と警報を発して運転手に回避を促し、万が一ブレーキが踏めなかった場合にも自動ブレーキが働くというシステムです。
ブザーが鳴っているときにブレーキを踏んだ場合にはブレーキアシストが作動するというスグレモノ。
とはいえ、こちらの新機能もあくまでも運転を補助する機能です。
高機能なセーフティシステムが搭載されているからといっても、運転時の注意を怠ってはいけません。
周囲の安全確認サポート機能「パノラミックビューモニター」
新型シエンタには「パノラミックビューモニター」という周囲の安全確認をサポートするモニターがあります。
これは「車を上から見たような」角度で周囲の状況を映し出してくれるモニターです。
こちらはナビ本体とは別の料金が必要となるオプションですが、「パノラミックビュー」というだけあって、従来よりもかなり広い範囲を映し出してくれます。
運転席から目視で見れる範囲は限られてますので、見えないところを広く映し出して危険予知を察知しやすくなります。
このような映し方もしてくれるんですよ!
この実際の駐車する際の障害物確認や、小さな子供が車のそばにいないかも確認しやすいですね。
モニターを見すぎて注意散漫になるのは本末転倒ですので、そちらにも注意してください。
施錠の予約「パワースライドドア予約ロック機能」
これまでは衝突の被害軽減や衝突回避のための改良された新機能を紹介しましたが、新型シエンタには「パワースライドドア予約ロック機能」というのも加わりました。
これは、パワースライドドアが閉じる前に施錠を予約してくれるというシステムです。
施錠の予約は、フロントドアのハンドルのセンサーに触れるだけで完了します。
上の写真の説明をすると、
①パワースライドドア閉作動
②スマートロック操作で施錠を予約
③パワースライドドア閉後に施錠完了
という流れになります。
急いでるときに、スライドドアの施錠忘れをすることなく車を離れられるシステムです。
いままで見たことがなかったシステムなので、個人的には本当に施錠予約されているのかどうか最初は不安になりますね…
荷物の置き忘れ通知機能「リヤシートリマインダー」
後部座席やラゲッジスペースに荷物の置き忘れがないかを確認するように促すのが「リヤシートリマインダー」です。
運転席前のマルチインフォメーションディスプレイに「後席への置き忘れに注意してください」というメッセージが表示されます。
この通知機能システムは、後席の開閉で作動します。
発信前に後席のドアを開いたということは、後ろに荷物を置いた可能性がある、という判断でシステムが作動するんですね。
その後に車が発進。
そして、車を停止させてイグニッションをオフにすると通知メッセージが表示される、という流れになります。
これもあくまでも注意を促すというものになります。
新機能として評価はできますが、私個人としてはそれほど重宝することはないかな、と感じます。
新型シエンタの燃費性能モード別一覧
新型シエンタは燃費性能に改良が加えられ、燃費が向上しました。
「WLTCモード」と「JC08モード」で分けて一覧表にまとめました。
なお燃費はいずれもカタログ燃費になります。
WLTCモード
JC08モード
新型シエンタのハイブリッド車は、
WLTCモードもJC08モードいずれも
「2020年度燃費基準50%達成車」
に該当します。
こうして見ると新型シエンタは4WDだとやはりかなり燃費性能は落ちるんですね…
2019年10月からは消費税が10%に増税されることが確実ですので、「財布に優しい」車を選びたいところです。
新型シエンタの改良点と新機能まとめ
ここでは新型シエンタに新たに加わった2列シート車の特徴と、改良点・新機能、燃費性能についてご紹介しました。
「2列シート車を選ぶか?3列シート車にするのか?」については、ふだんの車の搭乗人数で考えるべきです。
5人までの搭乗人数であれば、3列シート車よりも2列シート車をおすすめします。
シートアレンジして後席スペースを広く使えるからです。
5人以上で乗ることが多いのであれば、シエンタのようなミニバンよりも車内が広いワンボックス車を購入したほうがよいでしょう。
新型シエンタは特に安全性能面での新機能が増えて、こちらに関してはお金が許す限りオプションとして装備しても良い機能だと感じます。
いずれの新機能についても「補助」としての役割であることは間違いありませんので、運転時の注意が疎かになってはいけませんし、運転が雑になるのもいけません。
オプションとして新機能をつけるかどうかは予算との相談になりますが、オプションを削って燃費性能面でより良いグレードの車種を選ぶというのも一手です。
ここでの内容を新型シエンタの購入に一役立てると幸いです。